振り回される教育関係者
ああ、教科がまた増えるのね。
「道徳」ってのを、
小中高の「正式な教科」として位置づけるんだって。
評価の対象にもなるらしい。
現在の「道徳」は、国語とか算数なんかの
いわゆる「普通の教科」とは別枠。
これを同じようにひとつの教科としてやろうってわけだ。
それによって、
道徳教育に熱心になってくれるだろう、
教材も充実してくるだろう、
ってねらいらしい。
まあ、確かにこれが通れば、教科書が作られることになる。
今よりは教材も充実するだろう。
でも、結局教えるのはその辺の普通の先生なのかな。
中学校や高校みたいに、専科の先生がいるわけじゃないもんね。
ただ、教科が増えるのは簡単だけど、
実は減らすのってすごく難しいんだよ。
高校で「情報」って科目が増えたけれど、
あれも増やすのは簡単だった。
教科の先生だって、特例でガンガン免許出しちゃって。
でも、一度作ると、それを研究して生業にしている人もいるから、
なかなか減らすことができないのだ。
大学院で研究していた頃に、
「教科の存在意義論」ってのはタブーなんだって知った。
だって、どの教科もなくなってもらっちゃ困る人たちが
集まって研究しているんだもの。
そして、どの教科ももっと時間が欲しいと思ってる。
教科が増えれば、1教科あたりの時間数は大抵減る。
もちろん、授業時間数そのものを増やすことも
また検討されて入るけれど、
これまた一度削減したものを増やすってのは困難で、
もうしばらくしんどいかもしれない。
振り回される教育関係者の身にもなってね……